ガン(その4) 
ガンと免疫システム

免疫学が注目された契機となる事件はいっぱいあるのですが、今回
は「ペスト」を紹介したいと思います。「ペスト」は体が黒くなる病
気で、あるウイルスが体に入って体が黒くなり、ほとんどの患者が死
にいたってしまう怖い病気です。伝染力が非常に強く、町全体がどん
どん壊滅していくということで、その町を救うために
「ペスト」患者
を皆んな焼いてしまった
そうです。

ところが、これだけ多くの人が感染しているのに「ペスト」にかから
ない人がいたのです。実は、その人も一度「ペスト」にかかって奇跡
的に治った人だったのです。
それ以降はうつらないということで、非
常に不思議だと思われました。それが、
免疫だったのです。

免疫の機能は、自分以外のものは基本的には敵だと認識します。そう
考えると
臓器移植の拒否反応だとか花粉症などの説明がすべてつきま
す。

では、免疫は私たちの体のどこにあるのでしょうか?どうやら免疫は
血液が関係している
と思われます。 血液は大きく赤血球と白血球に
分類され、白血球を大きく分類すると顆粒球とリンパ球そして単球に
分類されます。

たとえば手を切って菌が侵入すると、自分以外のものが入って来まし
たので、まず顆粒球がその菌を倒そうとします。顆粒球は敵がどんな
菌であろうと、とりあえず戦います。そこで手におえなくなると、リ
ンパ球の登場です。リンパ球は顆粒球と違い特異的な防衛力を持つよ
うに訓練されてます。リンパ球の元は骨髄などで作られ、分化してい
きます。そして、
胸腺というところで訓練されます。まず、リンパ球
は自分か自分以外のものかを判断し、そして相手が有害なのか無害な
のか見分け、敵だと判ると攻撃します。ですから最初は攻撃するまで
に、少し時間がかかります。

しかし、リンパ球は「記憶」というシステムを備えていますので、後
で同じ菌が侵入すると、すぐに攻撃するようになります。

胸腺は兵隊の職業訓練所みたいなところです。リンパ球は敵か味方か
の判断を受けます。判断できない落ちこぼれリンパ球はアポトーシス
といって自殺するようにします。なんと!胸腺を卒業できるリンパ球
は1%といわれています。

しかし、残念ながら胸腺は10歳代がピークで40歳代になると重さ
として半分、60歳代になると1/4、80歳代になるとほとんど脂
肪組織となります。つまり、体の免疫力が年齢と共に低下していく
わけです。

そのほか、免疫細胞として単球(マクロファージ)NK細胞(ナチ
ュラルキラー細胞)
などがあり、私たちの体を守っています。私たち
の体の中には、必ず白血球がいます。そして、この白血球がガン細胞
と戦ってくれるのです。ですから、白血球を強くすれば、ガンにかか
りにくいということになりますよね。では、白血球を強くするには、
どうしたら良いのでしょうか?

前ページでもお話したように、誰が何といっても人の体は口から食べ
た物で、できています。勿論、白血球も口から食べた物でできている
のです。という事は、
白血球を強くするにはバランスの良い食事と言
う事になりますよね。

しかし、ちまたではテレビ、ラジオ、新聞などから、やれココアの○
○○という成分が良いからと聞いては、ココアが売り切れ、ワインが
良いからと聞けば、ワイン売り場に人が殺到するという現象が起きて
います。

人の代謝は色々な栄養素が関与して行われています。それなのに何か
一成分を多く摂ったからといって良くなるほど単純ではありません。
ましてやその
一成分の摂り過ぎを問題視すべきではないかと思います

人の体には、どうしても必要な栄養素が約40種類あると言われてい
ます。それが、
タンパク質を初め脂質炭水化物ビタミンミネラ
、ファイバーの6大栄養素なのです。

我々日本人も、もっと栄養について学び、1人、1人が、お医者様任
せにせず、
自分の体は自分で守る事が必要ではないかと私自身にも言
い聞かせています。


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